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第41回 『TYCフェリーチェ』 埼玉県さいたま市の結婚相談所

2021年04月27日


 自分たちは「アプリ婚」を果たしたのに結婚相談所を開業した夫妻が埼玉県にいる。山村竜也さんと明紀さんだ。マッチングアプリは確かに手軽に利用できるが、玉石混交の中を1人で活動して自分なりの「玉」を探し当てて交際して結婚にまでたどり着くのは至難の業だ。それを実感している2人だからこそ、アプリでうまくいかなかった人をサポートする場を作っている。

 竜也さんは関西出身。高校を卒業してからは映画製作の道を模索し、次いでマンガ原作者を志して25歳のときに上京した。生計を立てるために始めた清掃の仕事で2020年の春に独立。個人でハウスクリーニングを請け負っている。

「関東に来てからはずっと彼女がいませんでした。彼女がほしい、と言いながら動き出せない人がいますよね。僕はその一人でした(笑)。結婚相談所の存在は知らなかったのですが、友だちに誘われて相席居酒屋に行ったことはあります。でも、男性に食事をご馳走になりたいだけの学生さんがいたりして、女性の目的がバラバラだなと感じました」

 竜也さんがマッチングアプリを始めたのは2019年の3月。竜也さんはすぐに結婚したかったわけではないが、かといって「遊び」目的でもなかった。ちゃんと寄り添え合える恋人が欲しかったのだ。

第40回 『マリッジテラス五反田』 東京都品川区の結婚相談所

2021年03月24日


 小さな結婚相談所を訪問する本連載。今回で40回目を迎える。代表カウンセラーにできるだけ読者目線の率直な質問をぶつけて、各相談所の個性や特長を引き出しているつもりだ。

婚活中の読者に大切にしてほしいのは、「この人の話なら素直に聞けそう」という感覚だ。特にアラフォー以降の婚活は基本的に苦しいものだし、理想と現実のギャップに直面することもある。

 そのときに的確な助言と提案をしてくれるのが結婚相談所のカウンセラーだ。しかし、信頼関係がなかったらアドバイスに耳を傾けて前に進むことはできない。この連載でカウンセラーの人柄や経歴を確認しながら、自分との相性がいい相談所を探してほしいと思う。

「2012年に独立開業して半年後に再発率が高い癌が見つかりました。すぐに手術です。抗がん剤治療も2年間はかかりました。大変な経験をした分だけ、どんな方が来ても受け入れられる度量ができたとありがたく感じています」

 Zoom画面の向こう側から、熱を感じるほどポジティブで上品なエネルギーが伝わってくる。東京の五反田を拠点に結婚相談所「マリッジテラス五反田」を運営している高野洋子さんだ。

第39回 『マイウエディング』 愛知県西尾市の結婚相談所

2021年01月27日


<「面倒くさがりで動かない人」

いつも面倒を見てもらうことのほうが多い人のことです

主催や幹事をやることもない。

ギブアンドテイクでお互いさまなのに

お金も出さない自分からも動かない

有益な情報シェアもしない

ただいるだけの人いませんか?

とにかくただ単に人数が増えるだけの人。

その人がいても何の得にもならない

何ならいないほうが面倒でない人。

そういう人にはいい情報も入ってこなくなるし

最後は誘ったり声をかけたりしてもらえなくなります。

テイクだけの人とかクレクレ星人とか言われる人です>

 以上は、愛知県西尾市で結婚相談所マイウエディングを営む尾崎敦子さんによるインスタグラムhttps://www.instagram.com/mywedding_ozaki/記事の抜粋だ。記事のタイトルは「いい縁をつかむ方法」。思わず引き寄せられ、続きをもっと読みたくなる。婚活中の人だけでなく、あらゆる社会人に有用な内容だと感じた。

 尾崎さんは2020年の夏から始めたという。取材時の1月上旬の時点でフォロワー数は1万2千を超えている。芸能人でもないのに驚異的な数字であり、正真正銘の「インフルエンサー」だと言える。歯切れのいい文章だけでなく、「中部地区のグルメ情報を発信」する傍らで婚活コラムも配信するというテーマ設定が秀逸なのだと思う。

「最初は婚活を全面に出したのですが、『自分は関係ない』と見られにくくなってしまいました。そこで、老若男女が興味を持つ食をテーマにすることにしたのです」

 的確な分析と改善をにこやかに披露する50代の尾崎さん。中年女性が経営する結婚相談所には「親身さ」をアピールするイメージがあるが尾崎さんは違う。会員とは一線を引いた緊張感のある関係を保っている。幸せな結婚生活をつかむためには、尾崎さんによる客観的な指導によって自分を変えることもときには必要だからだ。「友だち関係」では実行しにくい。

「婚活の目的は単なる結婚ではありません。離婚をせず、楽しく仲のいい家庭を続けられることだと思っています。そのためには最初が肝心なのです」



第38回 『ナースのとも 良縁』 東京都渋谷区の結婚相談所

2020年12月17日


 コロナ禍が続く現在、医療関係者の苦労は計り知れない。せめて家庭生活は健康で穏やかなものであってほしい。大阪の「婚活ハナコとタロウhttps://konkatuyama.com/1/52/article」に続き、特に看護師に特化した結婚相談所がこんかつ山に登録してくれた。やはり看護師資格を持つ横山英理子さんがメインカウンセラーを務める「ナースのとも良縁」(東京)だ。

「コロナ禍での入会者はむしろ増えています。この夏は休みなしで面談をしていました。このような状況だからこそ、お互いの価値観が見えやすいのだと思います。この先、新たな感染症が出てくるかもしれません。困難な状況を一緒に乗り越えてくれる人こそ、人生のパートナーにふさわしいのです」

 確信に満ちた口調で語ってくれる横山さん。自分自身が婚活で10年間も苦労した経験がある。現在は9歳年下の夫と2人の女の子を育てる日々だ。とにかく優しく仕事にも理解がある夫なので、横山さんは会員から何時に電話がかかってきても気にせず働き続けている。とにかく仕事好きで世話焼き気質の人なのだ。



第37回 『横浜婚活サポート室』 神奈川県横浜市の結婚相談所

2020年12月04日


「婚活は結婚に至るまでの活動のこと。成婚こそが目的です。出会いだけを何度も繰り返している方は時間がもったいないな、と思います。ただし、『この人はすごくいいから早く結婚しなよ』とは言いません。結婚生活を何十年もやっていくのは本人だからです」

 斎藤まさ江さんは仲人歴40年の大ベテラン。マイペースな個人事業で、今まで230人ほどの成婚者を輩出してきたと振り返る。しかし、「カリスマ」にありがちな強引さはまったく感じられない。

生まれながらの仲人体質だという斎藤さん。学生時代に10組のカップルを誕生させ、自らも指導教授が仲人に立ってのお見合いで結婚。自分の友人を夫の友人に紹介して仲を取り持っていたら、いつの間にか結婚相談所をやっていたと振り返る。まさにナチュラルボーン仲人である。

「仲人をやりながら私自身が成長させてもらっています。最初は口うるさくダメ出しをしていました。でも、そのうちに信じて見守れるようになったのです」

 斎藤さんによれば、お見合いをしながら自らが変化して成長をしていった先に成婚がある。「成長」と「成婚」は両輪なのだ。





第36回 『MarriageArts(マリッジアーツ)』 東京都台東区の結婚相談所

2020年11月16日


 18年間のホステス経験を武器にして、「恋婚活コンサルタント」と結婚相談所を同時に営んでいる女性がいる。『彼に、思っていることを言えないでどうするの?』の著者でもある嶋かおりさんだ。

 ホステス時代も様々な男女の恋愛相談に乗り、合コンなどで恋愛成就のお手伝いをしていたという嶋さん。異性のことを知らない人が男女ともに多いと感じている。

「男性はゆるふわ系が好きで、よくしゃべる女性は好かれない、という思い込み。女性はオタクが嫌いで、お洒落にしないとダメだと信じている男性。全然違うよ、いろんな人がいるから決めつけない方がいいよ、とお伝えしています」 

 嶋さんが重視しているのは、固定観念や自己否定に縛られるのではなく、本音で話せるコミュニケーションを身に着けること。自己開示をしながら自然体で話したことが受け入れてもらえると、その相手に本当の意味でのときめきや安心感を覚えるからだ。

「誰もがモテたいので、取り繕って『外側の自分』を作ってしまいがちです。それでモテたとしても『この人は本当の私を知らずに言い寄って来ている』と感じてしまうでしょう。まずは自分の心を開くことが大事なんです。そうすれば、相手の言動が自分に響きやすくなります」





第35回 『婚活サロン 寿プロデュース』 大阪府堺市の結婚相談所

2020年11月12日


 上品な着物姿の優しそうな女性がZoom画面の向こうに座っている。大阪府堺市で寿プロデュースを運営している岩田寿子(としこ)さんは、一見すると、専業主婦として子どもを育て終えたのを機に開業したような女性だ。しかし、会話を始めるとビジネスの世界で揉まれてきたことがわかる。優しさは漂わせながらも、論理的で無駄のない話し方なのだ。

 岩田さんは16年間も地域密着の人材派遣会社で「営業職兼キャリアコンサルタント」として働いてきた実績がある。途中の2年間は、社内の新規ビジネスとして結婚相談所を開設。運営責任者として携わっていた。人と人(企業)をつなげるビジネスという点では人材派遣と結婚相談所は似ているのだ。

「ただし、結婚相談所のほうがその人の人生すべてに関わることができます。その新規事業で結婚した方々とはお付き合いが続いています。お子さんが生まれたときに報告していただいたり、夫婦げんかの相談を受けたり。退会者との関わりは収益にはなりませんが、私は自分の家族が増えるような気持がしています」

 このようなセリフを聞くと、優しさの名のもとに自分の価値観を押し付けてくるカウンセラーなのではないかと心配になるが、岩田さんの場合は無用。前職の豊かな経験によって、「お客様を選り好みしない」「希望は辛抱強くすべて聞く」「何が何でも結果を出す」ことが徹底しているのだ。



第34回 『東京フォリパートナー』 東京都渋谷区の結婚相談所

2020年11月07日


「結婚相談所とマッチングアプリはまったく別物のサービスだと私は思います。特に男性の立場からすると、マッチングアプリは彼女や遊び相手を探す場です。一方の結婚相談所は結婚だけを真剣に考えている人が集まる場所。うちに来ていただく方も、『結婚したいのかどうか自分でもわからないけれど恋人は欲しい』という場合にはアプリの利用を勧めています。もちろん、結婚相談所と並行してもかまいません」

 余裕のある話し方をするのは、東京フォリパートナー代表の守部弘昭さん。独立開業7年目にして、自身を含めてカウンセラー9名体制で運営している。

 フォリパートナーの売りの一つが、会員の性別や年齢、職業などによって成婚率の高いカウンセラーを割り当てること。そして、最後まで親身になってフォローをする。

「カウンセラーの性格も様々です。サバサバしている人もいればじっくり寄り添う人もいます。相性が良さそうな人を割り当てるのは私の仕事です」

 会員は来店ベースだと8:2で女性のほうが多い。実際の会員は65:35の割合だと守部さんは明かしてくれた。男女ともに20代後半から40代半ばまでの人がほとんどで、30代が8割を占めるという。

「起業する前は、結婚相談所には恋愛下手な人が多いと私も思っていました。でも、実際にはそういうタイプは2割ぐらいで、7割は普通の人たちです。1割はすごくキレイな人や年収が高い人がいて驚きます。冷やかしではなく、仕事が忙しくて出会っている時間がないので、結婚のご縁を効率よく作りたい、という理由です」

 東京フォリパートナーは結婚相談所の連盟としては最大手のIBJに加盟している。合わせると何万人もの会員数がいるため、「条件のいい1割」がプロフィールを公開すると初日だけで何百件ものお見合い申し込みが来ることがあり、その人たちとお見合いできるのは条件面で釣り合いが取れる人に限られる。「結婚相談所には『いい人』がいない。いても会えない」と嘆く前に、相手と自分とのバランスを考慮すべきなのだ。

第33回 『ビーベリー』 愛知県豊橋市の結婚相談所

2020年10月30日


<自身の婚活について思い返しますと、婚活では頭のキレる知的な人と出会いたいと願っていました。結局、ちょっと違う感じの人と結婚しましたが、幸運にも収まるべきところに収まったと自分では思います。60人以上会ってこれですから、ゆっくり自己流でやっていたら何年かかったかわかりません。本当にお見合いという仕組みがあったことに感謝しています。(中略)

自分の強み/しっかりやりたいところは、考えてみると「アプリ、パーティー、元カレなど他の活動のことでも、ご相談をお受けする」ことだと思います。今は誰かに相談したいのにできなくて困っている人が本当に多いです。家族関係の悩みは婚活には影響が大きい話です。会社での人間関係のご相談を聞くこともあります。現在の少人数ならでは、ですね。>

 愛知県東三河地方の中核都市である豊橋市で結婚相談所ビーベリーを営む下野祥代さんからのメール文の一部だ。ちなみに僕はまったく手を加えていない。下野さんの誠実な人柄と高い文章力が伝わって来るような文面だと思う。

「会員さんのプロフィールを自然で親しみやすい形で書いて差し上げることには自信があります。私が婚活していた時も、バリバリ感に溢れたすご過ぎるプロフィールを見せられるのは苦手だったからです。もちろん、コピペなどは論外です」

 上記のメール文にもあるように、下野さんは会員がマッチングアプリを利用する際もプロフィール文のアドバイスをしてあげている。実際、会員がアプリで相手を見つけて退会したこともある。

 それでは成婚料を受け取ることができないが、「快く送り出しています」と下野さん。いい人だな、と思うけれど経営がちょっと心配になる。そこまでサービスするならばお見合い料や月会費を高めにして、成婚料は思い切ってゼロ円にするなどの改革が必要かもしれない。

第32回 『結婚相談所ganmi』 東京都品川区の結婚相談所

2020年10月29日


 自らの経験則が普遍性に通じていくような仕事人が本当の実力派だなと思う。結婚相談所ganmiの代表カウンセラーである三島光世さんは15年前に中規模の結婚相談所に入社し、10年前に独立開業した。そのときに掲げた成果報酬型の料金体系は結婚相談所業界ではおそらく初めてのものだった。現在に至るまで入会金ゼロを貫く。

「会員様は婚活のためにではなく結婚するためにお金を払っているからです。私が結婚相談所を続けている理由は結果を出して報酬をいただくためです。人が好き、お世話が大好きなタイプの人間ではありません。だからこそ、自分の会員様も含めて冷静に見てアドバイスができるのだと思います」

 緊張や人見知りという言葉を知らないのではないかと思うほどの勢いで話し出す三島さん。入会条件を厳しめにして、入会後も「はっきりと現実を伝える」方針で成婚を追求してきた。小原さんという後継者となるスタッフも抱えている。退路を断って結果を出してきた人に共通する迫力があるのだ。

 三島さんは、ganmiのような仲人型の結婚相談所でフルサポートを受けることがすべての人に向いているとは限らないと断言する。大手の結婚相談所(結婚情報サービス)やマッチングアプリが合う人もいるのだ。テレビや雑誌にも登場する機会の多い三島さんは、「トータルで婚活業界を説明できる人でありたい」と語る。

「婚活と結婚の現実を伝えてわかってもらうことも私たちの役目だと思っています」