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「もう、結婚相談所を辞めたい。途中退会したい。」 ここを訪れた方の中には、そう決めた方や、そうすべきか迷い始めた方もいるかもしれません。いわゆる結婚が決まった「成婚退会」のことではなく、ここではそれ以外で結婚相談所を途中退会するときの理由や方法、その際にぜひ知っておいてほしいことなどを詳しくお伝えしていきます。退会した後で、あなたが「しまった!」と後悔しないために。


「仕事が忙しいのを言い訳にして婚活から逃げていたんです。結婚相手に高望みをしていたのもあります。30代後半で婚活を始めて厳しい現実に打ちのめされました。でも、痛い思いをして自分の立ち位置を知らずにいたら、私は今でも独身でもがいていたと思います」
多くの結婚相談所が、婚活者に対して無料での相談、無料カウンセリングをしてくれます。実は、とても親切に今の婚活での悩みを聞いてくれたり、アドバイスをくれたりするのですが、一方で、無料だから何か裏があるのだろうと心配する方もいると思います。ここでは、結婚相談所のそんな無料相談、無料カウンセリングでは実際にどんなことが行われるのか、またそのメリットなどについて、あなたが婚活で上手く活用できるようにお伝えしてきます。

飛び込み営業で入った先の結婚相談所をなぜか引き継ぐことになった男性がいる。2017年3月までは京都にある食品関連会社で営業マンを21年間もしていた城畑久弘さんだ。製薬会社に勤める妻の転勤で東京都北区に引っ越すことになり、家庭を守るために自分は会社を退職。結婚相談所への転職もしくは独立を視野に入れて、婚活関連ビジネスのセミナーに通っていた。
「営業マン時代からいろんな人を引き合わせるのが好きで、そのうち6組は結婚しました。これは仕事にできるかもしれないと思ったのです」

「代表の峰尾自らインタビューを受けます。それだけで、価値は十分におわかりいただけると思います」
本連載は「こんかつ山」に登録した結婚相談所の中で、筆者によるインタビューを希望する相談所を訪れている。事前に冒頭のような自信に満ち溢れたメッセージを送ってくれたのは、東京のハッピーカムカムだ。
ハッピーカムカムは「ワンランク上の結婚相談所」を標榜している。しかし、年収や職業、学歴などでの入会条件は設けていない。同社の「ランク」とは会員のスペックではなくサービスの品質を指すようだ。結婚相談所における品質の第一は、短期間で納得のいく結婚ができることだろう。ハッピーカムカムはどのようにしてそれを実現しているのか。
「当社の現場には16名のスタッフがいますが、その採用基準は『他人の話を黙って3時間聞ける人』です。1時間なら簡単ですが、3時間ちゃんと聞ける人はなかなかいません」
代表の峰尾晋一さんによれば、ハッピーカムカムの初回カウンセリングは説明や営業トークは一切しない。その人が「どういう相手と結婚したいのか」という要望を2時間にわたってひたすら聞く。
当然、聞く側にはスキルが必要だ。例えば、「優しい人がいい」という要望があれば、具体的にどのようなシチュエーションでどんな言動をする人を「優しい」と感じるのかを徹底的に掘り下げていく。すると、自分が本当はどんな人を求めていたのかが自然と見えてくるらしい。

結婚の「天国と地獄」を身をもって知っている女性がいる。愛知県三河地域で結婚相談所「グラシアス」を運営する塚平寿奈さんだ。まずは地獄の経験から。
19歳で結婚した塚平さんは3人の子どもに恵まれた一方で、夫からの日常的なDVを受けていた。義理の両親は助けるどころか夫に加担。塚平さんは「1円単位での度が過ぎた節約」「午後2時までに洗濯物をとりこまないと説教」などの奴隷的な家庭生活を強いられた。暴力を受けて腕などにあざができることあり、夫の実家では体調が悪くても家事と正座をさせられる日々だった。
「同世代で結婚している友だちがいなかったし、母も嫁姑問題で苦労をしていたので、『結婚とはこういうものなんだ』とあきらめていたんです」
なんとしても3人の子どもは育て上げなければいけない――。10年以上に及んだ地獄の生活でも心に誓っていた塚平さん。変化が訪れたのはパートとして外で働き始めたことがきっかけだった。

東京メトロの神楽坂駅。2番出口を出て、右手に新潮社の「la kagu」、左手にブックカフェ「かもめブックス」がある文化度の高い通りを2分ほど歩くと、1階にオシャレな不動産屋が入居する小さなビルが見える。その3階まで階段で登れば「東京世話焼きおばさんの縁結び(以下、世話オバ)」の事務所に到着だ。
中に入ると、ガラスをふんだんに使ったインテリアが目を引く。太陽光もたくさん入る部屋で待っていてくれたのは、小野寺優子さんと下間瑞紀さん。2人は芸術系の大学時代からの親友で、かつてはデザインオフィスを共同経営していた。現在の事務所にも下間さんが描いた絵本のような油絵が飾られている。
少子高齢化などの問題解決には「人と人との結びつきが大切」という思いからNPOとして世話オバをスタートしたのが2010年。2人の他にもお世話好きの女性たちがメンバーに加わり、月1回ペースで婚活パーティーを開催していた。手料理を振る舞うなどの手を尽くしたが、「パーティーは労多くして報われなかった」と下間さんは苦笑する。
「結局、求められているのは一人ひとりの話をちゃんと聞いていくことだと気づきました」

今回は結婚相談所「hachidori」さんをゲストにお招きし、結婚偏差値とは? アラフォー婚活のコツは? 結婚後、幸せになれるカップルと不幸せになるカップルなど、興味深いお話をうかかがいます

一人で450名(取材時)もの会員を抱えている男性がいる。東京・西新宿にて結婚相談所「Repre(リプレ)」を運営する村木大介さんだ。すぐに疑問がわく。そんなに大勢の会員を一人でお世話できているのだろうか?
「よく質問されることです。誤解を恐れずに言いますが、僕は好きな人のお世話しかしていないので問題ありません。登録してもらっても1年以上(お見合いの)紹介をしていない人もいます」
こんな発言をしても会員からクレームが殺到しない理由がある。Repreは入会費も月会費も無料で、かかる費用は「お見合い料」「情報交換料(お見合い後、双方が継続して会うことを希望した場合に発生)」「成婚料」の3つのみ。登録しただけでは1円もかからないのだ。